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コラム
マイクロラーニングとは?その効果や実施方法、活用例などをご紹介
マイクロラーニングとは、おもに忙しくてまとまった勉強時間の捻出が難しい人向けの学習形態の一つです。
「スキマ時間を有効活用できる学習方法の一つ」として注目されています。
今回は、マイクロラーニングとはどのような学習方法なのか詳しく解説します。メリット・デメリットや企業での導入方法、活用例について知りたい方は、ぜひ参考にしてください。
【CONTENTS】
1.マイクロラーニングとは?
まずは、マイクロラーニングとは何かについて解説します。
マイクロラーニングとは
マイクロラーニングとは、短い時間(1~5分、長くても10分程度)で学べるWebコンテンツをPCやスマートフォン、タブレット端末などで閲覧できるようにしている学習方法です。
以下では、企業がマイクロラーニングの導入を検討する理由などについて解説します。
短時間で気軽に学習できる学習スタイル
マイクロラーニングが人気の理由の一つは、短時間で気軽に学習できることです。
従来の学習方法は、“なにかを学ぶためにはまとまった時間を作る必要がある”という認識がありました。
マイクロラーニングは短時間で学習できる教材のため、ポイントを分かりやすくまとめることで大事な箇所を効率良く学べます。忙しい方はまとまった時間を作るのが大変なので、短時間で学習できるマイクロラーニングの存在はありがたいでしょう。
コロナを背景に個別の学習スタイルの1つとして人気に
コロナ禍を経てオンラインやリモートなどの手法が当たり前になり、働き方とともに学び方も変化してきました。
個人がより柔軟にかつ効率的に学習できる手法が注目されるようになったため、マイクロラーニングは個別の学習スタイルの一つとして人気となりました。また、現代人は長い動画コンテンツより短い動画コンテンツの方を好む傾向にあり、時代背景も人気の後押しとなったと考えられます。
マイクロラーニングの実施方法
マイクロラーニングはどのような方法で実施するのでしょうか。以下では、例として3つの実施方法を紹介します。
eラーニング
eラーニングを活用してマイクロラーニングを実施することができます。
一般的なeラーニングは1講座15分前後(長くて30分程度)のものが主流ですが、コンテンツを短く細分化しeラーニングシステム(LMS)から配信することで実施が可能です。
スライド型教材、アニメーション教材、動画教材などの幅広いコンテンツが扱えることや、クイズや確認テストなども実施できるのがメリットです。
動画学習
短時間の動画を配信する方法です。一番身近なプラットフォームでいえばYouTubeですが、動画を配信できるプラットフォームや自社のポータルサイトなどに動画をアップすることで、受講者は好きなタイミングで視聴し学習することができます。
ポッドキャストなどの聴く学習
ポッドキャストとは、音声をダウンロードしたりライブ配信を視聴したりする学習方法です。動画だと画面を見る必要がありますが、音声配信であればいわゆる「ながら学習」が可能です。
マイクロラーニングの実施方法としてはメジャーではありませんが、語学や知識習得の自主学習を推奨する場合はこういったツールも一つの候補と言えるでしょう。
2.マイクロラーニングを活用するメリットとデメリット
ここからは、実際にマイクロラーニングを活用した場合には、どのようなメリットがあるのか、どのようなデメリットがあるのかを解説します。
メリット
学習に対するハードルが下がる
マイクロラーニングは気軽な気持ちで学習しやすいことが大きなメリットです。
仕事が多忙な方にとっては、「勉強しないといけない」という状況は大きな心理的負担になります。しかし、スキマ時間で数分取り組むだけであれば、学習に対するハードルは下がり、負担なく継続しやすいでしょう。
独自教材の作成がしやすい
マイクロラーニングは数分間の教材のため、独自教材の作成がしやすいことがメリットです。
自社教材を作成する場合は、教材の内容設計・作成・修正などの作業が発生します。長いコンテンツであればあるほど作業量が増え、さらに飽きさせない工夫が必要になります。
したがって、マイクロラーニングにすることで、管理者の教材制作の負担軽減につながるでしょう。
一方でコンテンツ時間が短い分、本数が増えるケースも多いため管理体制は整えておく必要があります。
デメリット
複雑な知識や対人スキルの習得が難しい
スキマ時間などを使い短時間で学べるマイクロラーニングは、簡単で手軽に学べる学習に向いています。一方で、内容が深く複雑な知識を得る必要のある学習は、その内容を習得するまでに時間がかかるため、マイクロラーニングでの学習には向いていません。
また、実技によって習得できる対人スキルなどもマイクロラーニングでは学びにくいといったデメリットがあります。そのため、マイクロラーニングで学習したことを踏まえたアウトプットの機会を設けるなどの工夫が必要です。
システムの維持にコストがかかる
どのような実施方法・プラットフォームを選択するかにもよりますが、eラーニングシステム(LMS)などを活用する場合はシステムのコストがかかってきます。そのため、コストに見合う成果が挙げられるかが、マイクロラーニング導入のポイントです。
3.マイクロラーニングの導入方法
マイクロラーニングを導入するには、どのような手順を踏んでいけばよいのでしょうか。
マイクロラーニングの導入を決めた際には、以下の3つの項目をどうするのか考えていきましょう。
- ・プラットフォームを検討する
- ・教材内容を検討する
- ・独自教材を配信する場合は教材を作成する
それぞれについて詳しく解説します。
プラットフォームを検討する
まずは、マイクロラーニングをどのプラットフォームで配信するか検討しましょう。
そのためには社内での運用方針も重要になってきます。
たとえば、視聴は個人の自由で必要な人だけ見ればいい場合は、コンテンツをアップできて従業員がアクセスできるプラットフォームであれば十分です。一方で、コンテンツの対象者を割り当てたり、視聴を必須にする場合であれば、LMSのような管理機能が充実したシステムが必要になります。
導入目的や用途を整理したうえで、プラットフォームを選択するようにしましょう。
教材内容を検討する
続いては、提供する教材内容を決めていきます。自社の独自性を必要としない教育内容(例:社会人としての一般常識・ビジネスマナーなど)の場合には、既存コンテンツの利用もおすすめです。教材を作成する手間を省けます。
独自教材を配信する場合は教材を作成する
自社独自の教材を配信する場合は、教材を作成する必要があります。
学習教材そのものも短時間かつ教育内容もそれほど複雑ではないものになるため、比較的簡単に教材作成ができるでしょう。
プラットフォームやシステムによっては、教材作成機能がついているものもあります。
4.マイクロラーニングの活用例
以下では、マイクロラーニングの活用例を4つ紹介します。マイクロラーニングは、どのような場面で効果を発揮するのか、自社で活用する場面を想定しながら、ご確認ください。
社内研修の補助教材や復習に活用
マイクロラーニングは、社内研修の補助教材として事前学習や復習に活用できます。
たとえば、集合研修で学習した内容のポイントをまとめた教材コンテンツを用意しておくことで、研修後にいつでも復習することができ、知識の定着につながります。
集合研修とマイクロラーニングを融合させた「ブレンディッドラーニング」として活用することも有効です。
(参考記事)ブレンディッドラーニングとは?メリットや研修例、導入方法を解説
自社サービス情報やマニュアルの共有に活用
自社のサービスや商品知識を身につけるための勉強にも活用できます。商品別に特徴や機能をまとめたコンテンツをいつでも見られることで、わからないことがあった際に情報を探しやすくなります。
特に新人の場合は覚えることがたくさんあって大変なので、すぐに視聴できるマイクロラーニングは有効的でしょう。
また、サービス情報だけでなくマニュアルの共有ツールとしても活用することができます。
語学学習に活用
マイクロラーニングは、語学学習にも適しています。
短時間のコンテンツだからこそ繰り返して学習できるため、知識の定着につながりやすいのが特徴です。
また、対外国人向けのサービスを提供している企業も増えてきています。マイクロラーニングを活用すれば、シーン別(シチュエーション別)の語学を学ぶことも可能です。
資格取得などの試験対策に活用
資格取得などの試験対策にもマイクロラーニングを活用できます。
語学学習と同様に、繰り返し学習しやすい教材のため、知識の定着につながります。
項目や単元別に細かく区切れるため、苦手なところに注力して学習・復習しやすいのが特徴です。
また、eラーニングを活用すればテスト形式やクイズ形式の学習も可能です。
5.マイクロラーニングを上手く活用するには
マイクロラーニングを上手く活用するためには、以下の4つのポイントを意識しましょう。
- ・マイクロラーニングに向いている学習内容か判断する
- ・実践的なスキルはアウトプットの機会を設ける
- ・eラーニングシステム(LMS)を活用する
- ・独自教材の作成時は専門家に相談するのもおすすめ
それぞれについて詳しく解説します。
マイクロラーニングに向いている学習内容か判断する
マイクロラーニングを導入する前には、マイクロラーニングに向いている学習内容かどうかを判断しましょう。
マイクロラーニングは、短時間で気軽に学べることが特徴です。しっかり取り組む必要があるような難易度の高い複雑な知識や、体験や経験が必要となる対人スキルの習得などは、どうしても難しくなる傾向があります。
学習者の手元でサッと学習できるものであるかを確認しましょう。
アウトプットの機会を設ける
マイクロラーニングは、スキマ時間を有効活用したインプットに適した学習方法です。学習した知識を定着させるためにも、その後に確認テストを行ったり、学んだことをヒアリングするなど、アウトプットの機会を設けましょう。
活用目的にもよりますが、知識の定着を目的としている場合は、効果測定という意味でも学習効果があるか確認した方が良いでしょう。
eラーニングシステム(LMS)を活用する
マイクロラーニングのプラットフォームとして、eラーニングシステム(LMS)がおすすめです。
- 【おすすめの理由】
- ・マルチデバイス対応で、スマホでも視聴しやすい
- ・配信できる教材の幅が広がる
- ・テストやアンケートが実施しやすい
- ・学習進捗や履歴、成績が管理しやすい など
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以下のページで機能や特徴を紹介しています。
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独自教材の作成時は専門家に相談するのもおすすめ
自社の独自教材を作成するためには、時間やコストがかかります。専門部署に協力してもらったり、教材にミスがないか細かくチェックしたり、場合によっては撮影なども必要になってくるでしょう。
社内で教材を作成するのが難しい場合や、コストをかけてでも質の高い教材を作成したい場合は、専門家に依頼するのもおすすめです。
マイクロラーニングの導入にはコストに見合った成果を出せるかも重要なため、どのような教材であれば効果的なのか、コストを抑える方法はあるのかなど、一度プロに相談してみてもよいかと思います。
弊社ではeラーニングの教材制作実績も豊富ですので、お気軽にご相談ください。
6.まとめ
今回は、マイクロラーニングについて詳しく解説しました。
マイクロラーニングは、忙しい方がスキマ時間を有効活用して短時間(数分程度)で完結する教材で学習できるのが特徴です。
自社でもマイクロラーニングを活用してみたいとお考えの場合は、目的や運用方針を明確にしたうえで、プラットフォームの選定やコンテンツの準備を進めることをおすすめします。
すでにeラーニングシステムを自社で導入している場合は、実施ハードルは低くなるため、まずは試しに取り組んでみても良いかもしれません。
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i-netschoolはeラーニング事業歴20年以上。これまでのノウハウをもとに、eラーニングに関するお役立ち情報を発信しています。