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2024.03.19

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eラーニング運用方法と成功のポイントは?効果がでないときの対策法も紹介

受講者に向けてeラーニング運用・配信を検討しているけど、「どのように運用していけばいいのか分からない」と迷っている方も多いのではないでしょうか。
この記事では、eラーニングの運用方法と成功のポイント、効果がでないときの対策方法について詳しく紹介していきます。

eラーニングについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
>>eラーニングとは?システム選び~教材制作まで徹底解説!

1.eラーニング運用の流れ

eラーニング運用の流れ

eラーニングは、LMS(Learning Management System)という「学習管理システム」を使用して、教材コンテンツを配信します。
パソコンやスマホ・タブレット端末を用いてeラーニングを実施する際には、LMSは必要不可欠といっても過言ではありません。

eラーニングシステム(LMS)を導入すれば、受講者の情報を管理し、受講者一人ひとりに合わせた教材や研修が提供できるようになります。
LMSには、講座の登録や編集ができる講座管理機能や、受講者の登録や、講座の割り当てができる受講者管理機能などがあります。

以下では、eラーニングの導入後の運用の流れについて順を追って解説していきます。

  1. 1. 運用準備・教育プラン設計
  2. 運用を開始するにあたってテストを実施し、問題がなければ運用開始します。
  3. だれにどんな教育を実施するのか、きちんと計画を立てましょう。

  4. 2. 受講者情報の登録
  5. 受講者の名前や所属などを設定し、受講者情報を登録します。

  6. 3. 教材の登録
  7. 受講者が受講する講座の教材をシステムにアップロードします。教材だけでなく、テストやアンケートの実施がある場合は一緒に設定します。

  8. 4. 受講設定
  9. 受講者(もしくは所属など)と講座を紐付け、受講設定を行います。

  10. 5. 成績管理
  11. 受講者へ受講案内を行い、eラーニングの受講が開始します。管理者はLMSで、受講者の受講状況や成績を確認できます。

eラーニングの教材については次の章で解説します。


2.eラーニング運用を成功させる「学習・教材」のポイント

eラーニング運用を成功させる教材制作

eラーニング運用を成功させるポイントの一つが、教材作成です。
教材は大きく分けると、以下の2つのパターンがあります。

  • ・既存コンテンツ:既に提供されているコースを教材として利用
  • ・オリジナル教材:教材を独自で作成

既存コンテンツを活用すれば楽にeラーニングを運用することができます。しかし、自社独自の内容を配信したい場合は、新たに教材を作成する必要があります。
ここでは、独自で作成するオリジナルの教材について解説します。

教材の目的・ゴールを明確にする

まずは、教材の目的や学習のゴールを明確にしましょう。
教材の学習目的が曖昧のまま作成してしまうと、受講者が必要なスキルを身につけられない可能性もあります。

一度作成した教材を大幅に変更するとなると、時間や手間、外注の場合は追加コストがかかるため、作成を開始する前に目的を明確にしておきましょう。

学習内容に合わせて教材の種類を選ぶ

次に、学習内容に合わせて教材の種類を選ぶようにしましょう。

【例】
・事例を多く紹介する教材であれば、アニメーションやストーリーを用いてイメージしやすい教材にする。
・作業や操作手順を学ぶような教材であれば、動画を取り入れた教材にする。 など

受講者の反応に合わせて改善・最適化する

教材作成後は、受講者の反応に合わせて改善・最適化していきましょう。
具体例は、下記のとおりです。

効果の分析と改善をする

eラーニング受講者の修了テストやアンケートの分析から、教材の内容を見直していきます。
例えば、受講者の理解度が低いテーマがあれば、説明を分かりやすくしたりアニメーションを入れるなど、受講者の習熟度を高められるように改善していくことが大切です。

教材ボリュームの最適化

長時間かけてコツコツ学ぶ受講者もいれば、短期集中で一気に学ぶ受講者もいます。それぞれの受講割合をみて、作成する教材のボリュームを最適化していきましょう。
細かく章を分けて、1つの動画が長くならないようにするのもポイントです。

修了テストの内容や合格基準を見直す

受講生のスキル習得度合いを把握するために実施する修了テストの内容や合格基準は、定期的に見直しましょう。教材の目的にもよりますが、合格基準が高すぎて合格率が低すぎる、何度トライしても終わらない、といったケースが多いと、受講者のモチベーションは下がってしまいます。
受講者のモチベーションと学習ゴールを考慮し、内容と基準を調整しましょう。

学習内容によっては実践的な研修と組み合わせる

学習内容によっては、eラーニングでインプットしたことをアウトプットできる実践的な研修と組み合わせた教材を作成すると効果的です。

例えば、新入社員研修であれば、インプットはeラーニングで実施し、アウトプットは上司とのロールプレイングを実施することで、学習内容の再確認とともに知識定着が期待できるでしょう。

教材の作成方法をより詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
>>eラーニングの作成方法は?教材作成の流れやポイントを解説!


3.eラーニング運用を成功させる「環境構築・システム」のポイント

eラーニング運用の環境・システム構築

eラーニング運用を成功させるもう一つのポイントが、学習環境の整備やシステム設計です。
eラーニング運用を成功させるためには、どのようなシステムを構築していけばよいのでしょうか。

以下で、詳しく解説していきます。

学習環境を整える

eラーニング運用を成功させるには、学習環境を整える必要があります。
学習環境を整えるためには、社内用PCと私物端末(スマホやタブレット端末)のメリットをうまく取り入れて利便性とセキュリティのバランスを考えましょう。
ただし、社内用PCと私物端末には、メリットだけではなくデメリットも存在します。

社内用PC|メリット・デメリット

社内用PCは、アクセス制限を自由に設定できるため、高いセキュリティ機能を有していることがメリットです。ただし、デスクトップPCであれば、自由に持ち運びができないため利便性に欠けるデメリットがあります。

私物の端末|メリット・デメリット

私物の端末は、社内用PCと異なり、持ち運びが自由にできます。いつでも好きな時に場所を問わず学習できるメリットがありますが、アクセス制限ができないためセキュリティ面で不安なことがデメリットです。

現在提供されているeラーニングシステム(LMS)は、マルチデバイス対応しているものが多くなっており、受講者は講義を受けられる環境の自由度が高まるため、学習が促進されます。

スマホやタブレット端末を使用したeラーニングについて詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
>>eラーニングをスマホに対応させるメリット・注意点・方法などを詳しく解説!

受講者の情報を管理する

eラーニング運用を成功させるためには、ユーザー(受講者)情報をきちんと管理する必要があります。
ユーザー情報とは、下記のようなものが該当します。

  • ・受講者名
  • ・属性(所属)
  • ・役職
  • ・受講履歴・成績

受講者情報を最新の状態にしておく

受講者の受講設定は、属性や役職と講座を紐づけて設定するケースがあります。
そもそもの情報が間違っていると、正しく受講設定ができなくなるため、入退社や組織編成などがあった場合には、LMSにも反映するようにしましょう。

受講管理機能を活用してフォローアップする

LMSでは受講の進捗や個人のテストの成績を管理することができます。
管理者は未受講者や修了テストなどの成績が芳しくない受講者を把握し、適宜フォローすることで、より効果的にeラーニングを活用することができます。

eラーニングにおける受講管理をより詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
>>eラーニングの受講管理を徹底する方法は?LMSの機能やポイントを解説


4.eラーニングの効果が出ない時の対処法

eラーニングの運用において、必ずしも常に効果が出るとは限らないでしょう。
上手くいかないときには、何かしらの原因があります。
以下では、eラーニングの効果が出ない時の対処法として、原因と対策をわかりやすく解説します。

eラーニング運用対策|チェック表

eラーニングの効果がでない原因と対策を以下のチェック表にまとめていますので、ご参考にしてください。

【eラーニング運用対策のチェック表】

eラーニングの効果が出ない原因

対策

社内環境

学習者のモチベーション管理がうまくできていない

・成績上位者をランキング表示する

・学習進捗度に応じて、バッジや認定証を作成する

・動画やアニメーションを活用した教材を用意する

学習者同士のコミュニケーションがうまく図れていない

・リアル研修と組み合わせる

・受講者コミュニティを運営する

・チャット機能があるLMSを導入する

質疑応答などのやりとりがうまくいっていない

・Q&Aを用意する

・質問や問合せの窓口・担当を設置する

・掲示板を設置する

・アンケート機能を活用する

コンテンツ

複数のeラーニング業者からコンテンツ提供を受けているため、受講者の受講管理を一元化できていない

・LMSを一本化して、教材も学習履歴も一元管理できるようにする

受講生の属性に合わせたコンテンツを提供していない

・教育設計を見直す

・教材の内容を見直す

システム

LMSの機能を使いこなせていない

・LMSの機能をきちんと把握する

・ベンダーに相談する

情報管理が煩雑になっている

管理に手間がかかっている

・受講者情報や教材管理の担当を決める

・社内で情報の更新ルールを決める

・運用サポートも依頼できるLMSを検討する


5.まとめ

この記事では、eラーニングの運用方法と成功のポイントとともに、効果がでないときの対策について紹介しました。eラーニング運用の成功のポイントは、「教材」と「環境構築(システム)」にあります。

教材作成については、作成する教材の目的・ゴールを明確にし、作成後も受講者の反応に合わせて教材を改善・最適化していきます。
また、システムについては、学習環境を整えることとユーザー情報をきちんと管理することが重要です。

eラーニングの効果が出ない時は何かしらの原因があります。効果が出ていないと感じた時は、この記事で紹介した対処法を実施し改善していきましょう。


この記事を書いた人
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i-netschool 編集担当

i-netschoolはeラーニング事業歴20年以上。これまでのノウハウをもとに、eラーニングに関するお役立ち情報を発信しています。

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