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2024.03.26

システム

【導入検討中の企業向け】eラーニングのメリット・デメリットを徹底解説

eラーニングの導入を検討しているが、初めてeラーニングを利用するため、導入して本当に効果がでるのか?運営の手間は増えないか?と不安に感じる企業担当者の方は多いのではないでしょうか。
この記事では、eラーニングを導入した場合のメリットやデメリットを、管理者側と学習者側に分けて詳しく解説します。
eラーニングを導入検討中の担当者の方はぜひ参考にしてください。

1.eラーニングとは?

eラーニングとは、パソコンやスマートフォン、タブレット端末を利用して行う学習形態です。「electronic(電子の、電子機器の)」の頭文字と「ラーニング(学習)」を組み合わせた造語になっています。
従来の集合研修には、時間や場所の確保の必要があったり、学習者の理解度に差ができてしまうなど、多くの課題がありました。そこで、集合研修の課題を解決するために注目されたのがeラーニングです。

eラーニングをより詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
>>eラーニングとは?システム選び~教材制作まで徹底解説!


2.eラーニングはどんな場面でメリットがある?

eラーニングのメリット

eラーニングは、企業研修や教育ビジネス、学校教育などで使われています。一体どのようなメリットがあって、eラーニングが使われているのでしょうか。
以下で詳しく解説します。

1.企業研修

「拠点が離れている・社員数が多い」などの理由で、集合研修の実施に手間やコストがかかっている企業は、eラーニングを導入することで「実施の手間」「コスト」の削減が可能です。
その他にも、eラーニングでは研修の度に講師が登壇する必要がなく、教材に変更・修正が必要になった場合でも、簡単に反映することができます。

2.教育ビジネス

教育ビジネスにて、eラーニングを導入するとオンラインスクールを開講できるため、学校や教室などを構える必要がなく、低コストでスクール運営が可能となります。
また、忙しいことを理由に通学ができない方や遠方に住んでいる方でも、eラーニングでは学習できます。従来とは異なる客層を狙ったビジネスチャンスが期待できるでしょう。

3.学校教育

企業とは少し異なりますが、学校(教育機関)でのeラーニング導入も進んでいます。現代の高校や大学は少子化の影響で、新入生徒の獲得が重要課題となっています。
eラーニングを導入すれば、芸能活動やスポーツと勉学の両立、通院や仕事をしながらの単位取得のように、さまざまな事情があり「日中通えない学生」へも、柔軟に学校教育を提供できるようになるでしょう。


3.企業側(管理者)|eラーニングのメリット・デメリット

管理者側のメリット・デメリット

ここからは、企業側(管理者)の立場で、eラーニング導入のメリットとデメリットについて解説します。

管理者側のメリット

コストを抑えられる

eラーニングを導入し、講座(教材)を1回作成すれば時間や場所を問わずいつでも繰り返し活用できるため、コスト削減につながります。eラーニングを導入するために一定のコストがかかるにしても長期的な目線でみると、研修効率が上がることが期待できます。

会場やテキスト、講師など、研修準備の手間を大きく削減できる

eラーニングの導入によって、会場や日程の調整、配布物の準備、講師の手配など、研修準備の手間を大きく削減できます。また、学習者は学習者自身の都合に合わせて受講できるため、管理者が講座と受講設定をするだけで研修を簡単にスタートすることができます

拠点や受講時期が違っても、教育の質を統一できる

eラーニングは、学習者の拠点や受講時期が違っても教育の質を統一できます。
例えば、拠点や店舗が多い企業や、社員やスタッフの入れ替わりが激しい企業では、研修機会が多いがゆえに、教育の質のばらつきが課題の一つになっているケースが多いです。
共通の学習内容を提供できるeラーニングであれば、学習者の理解度の差が生じにくいといえます。

学習者の進捗状況を管理し、個別に対応できる

eラーニングでは、学習者の進捗状況を管理者が管理できます。そのため、管理者は学習者の進捗やレベルを把握し、個別にプログラムの提供が可能です。個別に対応できることで、受講率の向上、フォローの効率化、質の高い指導の実施などにつながるでしょう。

テストやアンケートなどがシステム上で実施できる

eラーニングでは、テストやアンケートなどがシステム上で実施できます。
学習者の「講座満足度」や「知識定着度」などを計測できるため、教育の効果が可視化しやすくなっています。
また、講座内で実施したテストを自動採点し、受講者にフィードバックを配信できる機能もあるため、管理・集計の手間も軽減することができます。

管理者側のデメリット

システムの選定や導入に初期コストや時間がかかる

eラーニングシステムの選定や導入には、初期コストや時間がかかってしまいます。eラーニングの費用相場は構築形態によって異なるため、自社の運用目的にあわせてサービスや機能を見極めましょう。
例えば、クラウド型eラーニングは、サービス提供企業が構築したeラーニングシステムをそのまま利用でき、構築や導入後のメンテナンスが不要になるため、管理者の負担が大幅に軽減されるメリットがあります。

クラウド型eラーニングについてはこちらの記事で詳しく解説しています。
>>eラーニングシステム「クラウド型」とは?おすすめ5選もご紹介!

教材などのコンテンツを用意する必要がある

教材などのコンテンツを自社で用意する場合には、コンテンツ作成に時間がかかります。
ただし、一度教材を作れば何度でも繰り返し活用でき、内容を変更するときは管理者がすぐに対応できます。
また、eラーニング提供企業が作成したコンテンツを活用すれば、自社でコンテンツを用意する必要がありません。

システムの維持費や管理が必要になる

eラーニングを導入すると、システムの維持費や管理が必要になります。
費用面でいえば無料で利用できるeラーニングシステムを選ぶことも可能です。ただし、無料のeラーニングシステムは利用可能人数や期間、機能が制限されているケースもあるため、事前に確認しましょう。


4.学習者側|eラーニングのメリット・デメリット

学習者側のメリット・デメリット

学習者側の立場で、eラーニング導入のメリットとデメリットについて解説します。管理者側だけでなく、学習者側のメリット・デメリットも知り対策をとることで、より効果的なeラーニング導入が可能になります。

学習者側のメリット

場所を問わず学習できる

eラーニングを利用すれば、学習者は研修場所に行く必要がありません。交通費や宿泊費などのコストをかけずに、場所を問わず学習できます。
また、eラーニングはパソコンやスマホ、タブレット端末など通信環境が整っていれば、どこでも学習者に利用してもらえます。

スマートフォンを活用したeラーニングのメリットや注意点を詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
>>eラーニングをスマホに対応させるメリット・注意点・方法などを詳しく解説!

時間の制限がなく、スキマ時間でも学習ができる

eラーニングは就業時間や自宅のみならず、通勤中や休憩時間など、学習者のペースに合わせて学習可能です。
集合研修の場合、学習者はスケジュール調整が必要になります。しかし、eラーニングは同じ場所・時間に集まる必要がないため、時間の制限がなくスキマ時間でも学習してもらえます。

繰り返し学習でき、理解を深められる

eラーニングによる学習であれば、反復学習ができ、より理解を深められます。
オフラインでの講義の場合、学習者によっては理解が追いつかず、分からないまま終わってしまうこともあるでしょう。しかし、eラーニングであれば何度でも再受講が可能です。
学習者が意欲的であれば、学習内容をしっかりと定着させられます。

学習の成果や進捗、履歴などを確認できる

eラーニングを導入すれば、学習者は「学習の成果」や「進捗状況・履歴」などをシステム上で確認できるようになります。受講履歴や成績が残ることで、受講漏れを防いだり、自分の苦手な箇所の発見にもつながります。

学習者側のデメリット

自分で学習に集中できる環境を整える必要がある

eラーニングで学習するためには、インターネット環境が必須です。そのため学習者は、自分でeラーニング学習に集中できる環境を整える必要があります。
管理者側は、必要に応じて学習者にモバイルWi-Fiやタブレット端末を支給したり、教材をオフラインでも活用できるようダウンロードを可能にするなど対策を考えておきましょう。

質問や相談がリアルタイムでは行えない場合がある

eラーニングは、対面式授業ではないため、質問や相談がリアルタイムでは行えない場合があります。そのため、講師とコミュニケーションがとりにくくなってしまい、正しいスキルや知識が身につかないまま学習が進んでしまう恐れがあります。

学習者が正しいスキルや知識を習得できなくなることを防ぐためにも、管理者側は事前に想定される質問の回答を用意したり、受講者の質問や相談にできる限り早く対応できる仕組みを作るなどの対策が必要です。

実技の習得は難しい

eラーニングでは、教材を視聴する座学の学習スタイルがメインであり、学習者にとってロープレや道具を使う実技などの取得は難しいといえます。
したがって学習テーマに応じて、リアル研修やOJTなどの手法と組み合わせて、教育を推進することが大切です。

他の学習者との交流が少なく、一体感を得にくい

eラーニングは、自分のぺースで一人で学習を進める形式です。そのため、他の学習者との交流が少なく、一体感を得にくいといえます。
学習者のモチベーションが低下するおそれもあるため、別途交流の機会を設けたり、オンライン上の掲示板機能などを利用して、学習者同士で学習状況を共有できるようにするなどの工夫をしましょう。

eラーニングの導入事例や効果をまとめた記事もありますので、詳しく知りたい方は、こちらをご覧ください。
>>eラーニング導入事例8選!業種・規模・導入目的などを詳しく紹介!


5.まとめ

この記事では、eラーニングのメリットやデメリットを管理者側と学習者側に分けて詳しく解説しました。
eラーニングは、企業研修や教育ビジネス、学校教育などでも導入されていて、管理者側と学習者側ともにメリットとデメリットがあります。
この記事で紹介したメリットとデメリットを参考にして、より効果的なeラーニング導入に繋げていただければ幸いです。

自社にとって最適なeラーニングシステムが分からず悩んでいる企業担当者の方は、ぜひi-netschool(アイネットスクール)にご相談ください。
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この記事を書いた人
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i-netschool 編集担当

i-netschoolはeラーニング事業歴20年以上。これまでのノウハウをもとに、eラーニングに関するお役立ち情報を発信しています。

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