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2024.02.26

システム

eラーニング導入事例8選!業種・規模・導入目的などを詳しく紹介!

リモートワークやフレックス制の導入など働き方が多様化している現在、企業における研修や人材育成を効率化する手段として、eラーニングの需要が高まっています。

多くの企業で導入されているeラーニングですが、

 「具体的にどんなことができるのか?」
 「導入によって何が変わる?」
 「自社に合っているのか分からない」

といった疑問や不安を持つご担当者も多いのではないでしょうか。

この記事では、eラーニングの導入事例を紹介しています。
eラーニングの概要がよく分かり、導入後のイメージもつかみやすい内容になっていますので、ぜひ参考にされてください。

1.eラーニングとは?

eラーニングとは

eラーニングとは、パソコンやタブレットなどを用いて、インターネット上で行う学習方法のことです。
従来から行われていた集合研修に代わる新しい学習方法として、社員教育や資格講座など多くの場面で活用されています。

eラーニングを配信するシステム(LMS)にはクラウド型とオンプレミス型の2種類があります。
※LMS・・・「Learning Management System」(ラーニング・マネジメント・システム)

eラーニングクラウド・オンプレミス

【オンプレミス型】自社サーバーに専用のシステムを構築する
【クラウド型】サービス提供会社がクラウド上に構築したシステムを利用する

現在ではサービス提供会社のシステムを利用して気軽に導入できるクラウド型が主流です。
また、現在さまざまなeラーニングシステムが提供されており、機能や提供されているコンテンツはサービスによって異なります。
システムの特徴をざっくり種類分けすると以下の通りです。

  • ・【汎用型】汎用型のコースを提供しているeラーニング
  • ・【特化型】特化型のコースを提供しているeラーニング
  • ・【活用支援型】自社オリジナルの教材を配信するeラーニング
  • ・【作成支援型】教材の作成機能を備えたeラーニング

数あるeラーニングシステムから自社に適したものを選択するためには、「導入目的」と「学習させたい内容」を明確にすることが大切です。

eラーニングの概要やシステムの種類などの詳しい内容は、以下をご覧ください。
>>eラーニングとは?システム選び~教材制作まで徹底解説!
>>企業向けeラーニングシステムおすすめ8選。選び方も詳しく解説


2.eラーニングシステムの活用事例8選

eラーニング活用事例

ここからは、実際にeラーニングを導入した企業の例をご紹介します。
様々な業種のeラーニング導入事例を解説しますので、eラーニング導入の参考にされてください。

オンプレミス型|導入事例

まずは、「オンプレミス型」の導入事例をご紹介します。
オンプレミス型の特徴を活かし、企業独自のシステムを構築しています。

導入事例①|製造業

自動車部品など専門的な製品を製造しているD社では、自社の製品の販売を請け負っている代理店や販売店の営業スタッフに向けて、商品知識の共有を目的とした講習会が行われています。

しかし、遠方の顧客や多忙な営業スタッフの参加は難しいという課題を長年抱えており、解決の手段としてeラーニングを導入しました。

導入規模

導入の目的

社外向け営業研修のeラーニング化

導入システムの種類

・作成支援型eラーニングシステム

・多言語オプション

社外向け講習をeラーニング化して多言語オプションを導入したことで、自社の製品に関するWeb講座を国内のみならず海外拠点でも活用できるようになりました。

教材作成マニュアルを完備して社内の誰もがeラーニングを作成して発信できる体制を整えており、「商品の良さを伝えたい」という現場の熱意を反映した質の高い教材の提供と、安定した運用を実現しています。

オンプレミス導入により、機密性の高いコンテンツ内容も扱えるようになり、社内の専門教育でも成果を発揮しています。

(参照)https://www.digital-knowledge.co.jp/archives/21206/

オンプレミス型のeラーニングの特徴やメリットは、こちらで詳しく解説しています。
>>eラーニングシステム「オンプレミス型」とは?クラウド型との違いなども解説


クラウド型|導入事例

次に、クラウド型eラーニングの導入事例をご紹介します。

導入事例②|教育支援事業

ユーネットワーク株式会社さまは、取引先の通信制高校から授業の受講や課題提出などをオンライン化したいとのご要望があり、eラーニングによるシステム構築を計画しました。

2000年代初頭でeラーニングが世に浸透していない中、Daigasグループ全体での実績を誇る「Learning Tracker」を選定しました。

導入規模

20,000

導入の目的

・授業の実施や課題提出のオンライン化

・既存の学籍管理システムとの連携

導入システムの種類

活用支援型eラーニングシステム(Learning Tracker

i-netschoolの提供する「Learning Tracker」をベースに、通信制高校の学習サイトを構築。

受講者のレベルやペースに合わせて学習を進められるシステムの完備をし、学習サイトを通じていつでも学習に取り組めるようになりました。
先生や保護者も受講状況の確認ができるため、迅速なフォローが可能です。

安否確認や電子図書館といったシステムと連携させ、利便性の向上にもつながっています。
また、既存の学籍管理システムとの連携も実現させたことで、管理者の運用業務が軽減されました。

約20,000人を超えるユーザー管理を必要とするシステムですが、安定した運用で高い評価を得ています。

>>事例の詳細はこちら

導入事例③|化粧品メーカー

製品やサービスの提供だけでなく、顧客との関わりも大切にしているE社では、顧客に心豊かな時間を過ごしてもらうために体験価値の拡大を目指していました。

具体的な人材成長プログラムの見通しを立てていく中で、社員のスキルや知識不足が課題であると考え、「自律した学び」を支援するeラーニングを導入します。

導入規模

1,300

導入の目的

社内のスキル・知識強化のための人材育成

導入システムの種類

汎用型eラーニングシステム

受講できる講座数が多く、生放送授業などが配信されていて最新の事例を学べるeラーニングシステムを選定しています。

eラーニングの導入により、社員の中で楽しく学ぶことが習慣づき、上司とのコミュニケーションのきっかけになるなど、社内の活性化にもつながっています。
社内での配置転換によって新たな知識が必要になった際のサポートにも役立っており、個人の学びだけでなく研修への導入も検討されています。

(参照)https://schoo.jp/biz/casestudy/53

導入事例④|運輸サービス業

鉄道や不動産、ホテルなど幅広い事業を展開しているF社では、人事賃金制度の改正を控え、それに向けた採用や配置、評価といった各人事施策を進めて社員の力を最大化することが急務だと感じていました。

人間力と実務力を持った社員の育成のためには、現状の研修や学習メニューでは不十分だと考え、eラーニング導入に至ります。

導入規模

400人(初年度)

導入の目的

・社員の個の力の最大化

・自律的な学びの環境づくり

導入システムの種類

汎用型eラーニングシステム

幅広いテーマの教材が揃っているeラーニングシステムを選定し、グループ全社を対象に400人限定で公募を行うと枠を大幅に超えた募集がありました。eラーニングの導入は経営陣のみならず、社員からも大きな期待を寄せられていることが分かります。


eラーニング導入により社内での学びが定着し、新しいことへ挑戦する意欲が高まっており、新規事業提案のコンテストに150人もの参加があるなどの変化を見せています。

初年度で確かな効果を感じ、次年度は組織全体の活性化を目指してeラーニングを活用した企業内大学を開始しました。学部や学科を設定し、リーダーシップ力やITスキルなど、具体的な目標を定めて人間力や実務力の向上を目指しています。
eラーニングで一緒に学ぶ経験を通して、部署や年齢の異なる社員同士の交流が生まれたことも、大きな変化のひとつです。

(参照)https://schoo.jp/biz/casestudy/57

導入事例⑤|コールセンター事業

200社ほどの業務を請け負っているG社では、各顧客の要望に応じたマニュアルの変更が頻繁にあり、その都度オペレーターへの周知が必要となります。
しかし、オペレーターの大部分がパート・アルバイトスタッフであるため、出勤日数や稼働時間が個人で異なるうえに入れ替わりも多く、教育指導に多くの時間を費やしていました。

オペレーターへの教育の効率化と、指導の質を維持するためにeラーニング導入を検討します。

導入規模

100

導入の目的

・パート・アルバイトに対する指導コストの削減

・指導の質の均一化

導入システムの種類

活用支援型eラーニングシステム

オリジナル教材を配信できるeラーニングシステムを導入し、各顧客のハウスルールを学びやすい環境を整えました。eラーニングにより指導係の負担が大きく軽減され、公平で安定した教育が提供されています。

また、24時間365日稼働しているG社では、常に電話が鳴っておりスタッフの出勤時間も異なるため、朝礼などの一斉業務連絡ができません。
マニュアルの更新や変更があった場合に、ラーニングを掲示板代わりにすることで、出勤時にシステムのチェックをするだけで必要な情報を確実に共有できるようになりました。

(参照)https://etudes.jp/case/bonz-c

導入事例⑥|地方自治体

デジタル技術の活用を進めている地方自治体Hでは、個人情報を取り扱うことも多いため職員のセキュリティ意識向上の必要性を感じていました。

集合研修を実施していましたが、職員のスケジュール調整が困難な点や研修後の成果の差などの課題があり、組織の意識の全体的な底上げを目指してeラーニングを導入します。

導入規模

1,100

導入の目的

職員の情報セキュリティのリテラシーと意識向上

導入システムの種類

特化型eラーニングシステム

情報セキュリティに特化したeラーニングシステムの中でも、日常業務において気を付けるべき点を軸に作成された教材が豊富に揃っているシステムを選定しました。
毎月新しい教材が追加される点や、実践的な訓練機能も備わっている点も重視したポイントです。

eラーニングを導入したことで管理者・受講者双方の負担が減り、研修の受講が容易になりました。
定期的な教育を実施することで職員のセキュリティ意識が向上し、日常業務の改善などにも繋がっています。

(参照)https://www.lrm.jp/seculio/voice/kagashi/


クラウド型eラーニングの特徴やメリットは、こちらで詳しく解説しています。
>>eラーニングシステム「クラウド型」とは?おすすめ5選もご紹介!


新型コロナウイルス流行が契機になった導入事例

近年、多くの企業でeラーニング導入が進んだ背景のひとつに、新型コロナウイルス流行があります。

従来よりスケジュール調整などに労力がかかっていた集合研修は、開催そのものができなくなりました。
小人数であっても十分な距離を取って接する必要があり、学習内容によっては技術の習得が困難になるなど業務に支障が出ることも少なくありませんでした。

そんな状況を打開するためにeラーニングを導入した企業の事例をご紹介します。

導入事例⑦|保育・介護サービス事業

育児・家事・介護などのサービスを提供するH社では、運営する保育施設の職員のやりがいを生み出せるような研修の実施と、自社の研修内容を広く外部に伝えていく(スクール事業)ためにeラーニングの導入を検討していました。

2020年に新型コロナウイルスの流行で対面研修ができなくなったことにより、本格的にeラーニング導入を進めます。

導入規模

利用人数は年度により異なる

導入の目的

・保育施設の職員向け研修のeラーニング化

・自治体・企業向け外部研修での活用

導入システムの種類

・作成支援型eラーニングシステム

・動画教材作成配信サービス

社内の職員研修と外部向けスクール事業の両方にeラーニングを導入し、質の高い動画教材作成のために、オプションの導入にも至っています。

導入後は、eラーニングで幅広く研修を実施できるようになり、対面による研修の参加が難しい職員にも教育の提供が容易になっています。
また、保育現場の情報を伝えるツールとしても活用しており、職員のモチベーションの向上に貢献している点も大きなメリットといえるでしょう。

一時は前年比50%まで落ち込んだスクール事業の売上は、eラーニング導入により150~180%となり、クライアントからは充実した管理機能を高く評価されています。

(参照)https://www.digital-knowledge.co.jp/archives/33253/

導入事例⑧|出版社

子ども向けの語学教室と検定を提供しているI社では、年に2回(日曜日)に検定試験を実施していましたが、習い事や家庭の行事で受験を見送る受講者が一定数いることが課題でした。

授業や検定のDX化を検討していましたが、計画が具体化する前に新型コロナウイルスが流行します。
教室での授業が困難になり、検定の受験者数も減少するなど社会情勢の影響が大きく、eラーニングの導入が進められました。

導入規模

年間受講者80,000

導入の目的

ペーパー検定のオンライン化

導入システムの種類

・作成支援型eラーニングシステム

CBTサービス(試験システム)

I社でのeラーニング受講者は子どもであることから、従来のペーパーテストから違和感なく移行できるか、直感的で分かりやすい操作が可能であるかを重視したシステムが構築されました。

eラーニング導入によりコロナ禍で減少した受験者数も回復し、保護者からは「自宅で受験の様子を見られるのが良い」と好評を得ています。

(参照)https://www.digital-knowledge.co.jp/archives/30619/


3.まとめ

この記事では、業種別のeラーニング導入事例について解説しました。
eラーニングは「気軽に学べる」という利便性と知識の習得だけでなく、業務の効率化、社員の意識向上、社内のコミュニケーション活性化などにも繋がっています。

様々な効果が期待できるeラーニングですが、自社が抱える課題や学習したい内容などによって、最適なeラーニングシステムは異なります。
導入の効果を最大化させるために、目的や見通しを明確にして自社に合ったeラーニングシステムを選定しましょう。

弊社が提供しているeラーニングシステム「Learning Tracker」は、シンプルで誰でも使いやすいクラウド型eラーニングです。
eラーニング導入を検討されている方はデモや無料トライアルが可能ですので、ぜひご相談下さい。
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この記事を書いた人
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i-netschool 編集担当

i-netschoolはeラーニング事業歴20年以上。これまでのノウハウをもとに、eラーニングに関するお役立ち情報を発信しています。

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