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2024.02.22

システム

eラーニングシステム(LMS)を構築する方法は?成功のポイントも解説

eラーニングシステムとは、インターネットを通じてオンライン教育や学習を行うためのシステムです。eラーニングの導入は検討しているが、自社にあったeラーニングシステムをどのように構築していけばよいかわからない・・・という企業は多いのではないでしょうか?
そこで今回は、eラーニングシステムを構築する方法に加えて、eラーニングシステムの導入が適している状況やeラーニングの導入を成功させるためのポイントを分かりやすく解説します。

eラーニングシステム(LMS)についてはこちらの記事でも紹介しています。
>>eラーニングシステム(LMS)とは?システムの種類や導入の流れを解説!

1.eラーニングシステム(LMS)の導入が適している状況は?

eラーニング導入

eラーニングシステムの導入が適している状況とは、どのような状況でしょうか?具体例を出して詳しく解説します。

研修・教育の質を向上させたい場合

eラーニングシステムは、研修・教育の質を向上させたい企業に有効です。eラーニングシステムがあれば、時間や場所に縛られずに受講できます。現代の働き方(在宅ワークなど)に合った研修方法ともいえるでしょう。
また、eラーニングシステムを利用すれば、研修内容を一貫して提供できるため、拠点や受講者数に関わらず同じ質の教育を実施できます
具体例としては、新人研修や全社員向け研修などの定型化した教育内容を必要とするときにも重宝します。

学習の記録を管理したい場合

学習の記録を管理したい場合にも、eラーニングシステムはおすすめです。eラーニングシステムを使えば、学習者の進捗状況や学習到達度、テストの結果などを一元化して管理できます。
人事担当者はすべての社員の成績やスキルを把握し、企業にとって最適な配属をする必要があります。eラーニングシステムを導入すれば、個人のスキルを可視化しやすくなるため、適切な人事評価に反映することも可能となるでしょう。

研修・教育のオンライン化を進めたい場合

研修・教育のオンライン化やDX(デジタルトランスフォーメーション)化を進めている企業にとって、eラーニングシステムを導入することは解決策の一つとなります。
近年、リモートワークが当たり前になっているため、研修・教育をオンライン化やDX化すればリモートで場所を選ばずに受講できるようになります。 また、すべての社員が一か所に集まって研修を受ける必要がなくなることから、遠隔地にいる社員にも平等に研修の機会が与えられることもメリットと言えるでしょう。

研修・教育の効率化を目指している場合

eラーニングシステムの導入は、研修・教育の効率化を目指している場合にもおすすめです。
eラーニングを導入することで、研修時の日程調整や会場、講師の手配が削減ができます。また、一度作成した教材を何度でも利用できます。

eラーニング導入にも費用はかかりますが、リアル研修にかかる費用と比較するとコスト削減になるケースも!
さまざまなeラーニングシステムがあるため、どのシステムが自社に合っているかすぐに判断できない場合は、eラーニングシステム導入前に無料トライアルやデモンストレーションの利用がおすすめです。


2.eラーニングシステムを構築する方法は?

eラーニングシステム

eラーニングシステム構築を行う方法は、下記の3つです。

  • ・既存システムの導入
  • ・専門会社への開発委託
  • ・自社での構築

それぞれの方法について、メリットや問題点、注意点などを紹介します。

既存システムの導入

まず1つめは、既存のeラーニングシステムの導入です。
迅速かつ手軽な手段であり、他の構築方法と比較して導入にかかる時間やコストを削減することができます。
また、既に一定の利用者がいることから、サポート体制やコミュニティが充実している可能性が高いのもメリットです。

ただし、既存のeラーニングシステムはオーソドックスな作りになっている分、カスタマイズができなかったり、カスタマイズできることが限られるなどの制約がでてくる可能性があります。

専門会社への開発委託

2つめは、外部の専門会社へeラーニングシステムの開発を委託する方法です。
外部の専門会社はeラーニングシステム構築における専門知識と豊富なノウハウを持っています。そのため、実装したい機能を備えたシステムを構築できるでしょう。一般的なeラーニングシステムの機能では難しい場合に、自社オリジナルのシステム開発を依頼します。
ただし、依頼する会社の選定や構築に時間がかかることや、いちから構築するためコストがかかる点は注意しましょう。

自社での構築

そして3つめが、自社でeラーニングシステムを構築する方法です。
自社開発であれば、業務委託費が不要になり、システムの内容も自由にカスタマイズできるため、特定のニーズにも対応しやすくなります。
ただし、開発に時間や労力がかかることや、専門的知識をもったエンジニアが在籍している必要があります。 また、運用後のシステムの保守や管理にも手間がかかるため、工数が増えてシステム導入後も時間や労力を要することは、大きなデメリットと言えます。


3.eラーニングシステム構築のポイント

eラーニング構築のポイント

eラーニングシステムの構築にあたっては、いくつか抑えておきたいポイントがあります。
以下では、eラーニングシステム構築のポイントを詳しく解説します。

導入費用の確認

まずは、eラーニングシステムを導入するためにはいくらかかるのか、導入費用の確認をしましょう。初期的な導入費用には、以下の2つがかかります。

  • ・システム構築にかかる費用
  • ・教材の作成費用

eラーニングの種類や構築形態により、導入にかかる費用はかわるため、サービスを比較して検討しましょう。

eラーニングシステムを導入するための費用についてさらに詳しく知りたい人は、下記の記事をご覧ください。
>>eラーニングシステム(LMS)の価格相場は?各システムの価格を徹底解説

運用形態の確認

eラーニングシステムを導入するにあたり、運用形態をどうするのか明確にしておきしましょう。
eラーニングシステムの運用形態は、「自社で運用する方法」と「外部に委託して運用する方法」があります。

自社で運用する場合には、システム管理や教材の作成・更新などの人的リソースや時間が必要になります。
また、eラーニングシステム提供会社のサポート体制によっては、運用を委託することが難しい場合もありますので、サポート内容を確認しておきましょう。

構築形態の選択

eラーニングシステムは大きく2種類の構築形態があります。「クラウド型」「オンプレミス型」はそれぞれメリットとデメリットがあるので、eラーニングシステムの利用目的と社内環境に合ったタイプを選択しましょう。 

クラウド型とオンプレミス型の違い

構築形態

メリット

デメリット

クラウド型

システム導入時にインフラ整備が必要ない

インターネット環境がないと利用できない

オンプレミス型

自社内にシステム構築するので、カスタマイズ性に優れる

システム構築・運用するコストが高くなる

クラウド型とオンプレミス型の違いを詳しく知りたい人は、下記の記事をご覧ください。
>>eラーニングシステム「オンプレミス型」とは?クラウド型との違いなども解説
>>eラーニングシステム「クラウド型」とは?おすすめ5選もご紹介!

ハーフスクラッチ開発(カスタマイズ)の活用

ハーフスクラッチ開発とは、既存システムを基本ベースとして一部をカスタマイズする開発方法です。
既存システムのよい部分を活かしつつ、できる限り自社で活用したい機能をカスタマイズできるといった、自由度の高さがメリットです。
ただし、カスタマイズに対応していないサービスもあることや、自社が求める機能をすべて搭載できるとは限らないため、注意が必要です。予算との兼ね合いや、必要な機能を考えて選択しましょう。


4.eラーニングシステムを構築する流れ

eラーニングシステムを導入する場合、どのように進めていけばよいかわからない人も多いでしょう。
eラーニングシステムを導入するまでの流れは、下記のとおりです。

①サービス選定
eラーニングシステムを導入する目的や用途を明確にし、機能や導入実績、サポート内容、費用などの情報を集めてサービスを選びましょう。トライアル期間をもうけているサービスが多いため、実際に触って比較します。

②契約締結
契約時点で、プランやオプションなどの細かい部分も詰めておきましょう。

③環境構築
サービス提供元と打ち合わせをして、運用環境を構築していきましょう。

④運用準備
運用に向けて準備を進めて、テストを実施します。

⑤運用開始
学習者に案内やマニュアルを送付して、運用を開始します。


5.eラーニングシステム構築|Q&A

eラーニングシステム構築のQ&A

eラーニングシステム構築にあたり、よくある質問に対して解説します。

サービス提供会社との打ち合わせはどんなことをする?

サービス提供会社との初回打ち合わせ(商談)では、サービスの機能や特徴を教えてもらい、実際にシステムのデモンストレーションを見せてもらうケースが多いです。
機能だけでなく、導入までのサポート体制、運用後のサポートやサービス、導入費用、カスタマイズ有無なども確認しましょう。
実際に導入が決定した後は、今後の運用開始に備えて詳細なすり合わせを行っていきます。

eラーニングシステムの構築にかかる期間は?

eラーニングシステムの構築にかかる期間は、製品や導入形態によって異なります。クラウド型なら1ヵ月程度、オンプレミス型なら数ヵ月が必要になるといわれています。
また、カスタマイズが必要な場合、さらに時間がかかり、半年〜1年程度といわれています。
その後、システムの導入以外にも学習教材の作成準備などの時間が必要となるので、余裕をもった導入スケジュールを組んでおくと安心です。

eラーニングシステムの構築中に自社で準備しておくべきことは?

eラーニングシステムの構築には、クラウド型でも1カ月ほどの期間がかかります。 そのため、この期間は運用開始に向けて社内調整も進めておきましょう。 

  • ・eラーニング導入に関する社内周知
  • ・利用促進のための呼びかけ
  • ・社内の情報システム部との連携(既存の社内システムとの連携を図るため)
  • ・教材作成のための情報収集 など

導入するための準備期間として、各部署から情報をもらい、周知しておきましょう。


6.eラーニング導入を成功させるためには?

eラーニングシステムを入れただけで上手く活用できない・・・という状況にならないように、きちんとポイントを抑えてから導入を進めます。

  • ・eラーニングシステムの導入により、どのような成果を目指すのか明確に定義する。
  • ・ 学習者ごとに目標や研修プランを分け、具体的にどの項目や教材をこなせばよいのかを明確する。
  • ・学習コンテンツには、理解度がわかるテストや復習項目などを用意する。 

また、学習者の意欲が湧くようにシステムを作ることで、eラーニングをより上手く活用できるようになります。 eラーニングシステムを導入してからは、定期的に効果検証、学習内容の評価を行い、継続的に改善していくことが大切です。
そのためには以下のような数字も計測できるとPDCAを回しやすくなります。

  • ・学習者全体のアクセス数
  • ・コンテンツごとのアクセス数
  • ・利用促進や受講者への利用を促す施策ごとのアクセス数の伸び率
  • ・アンケートやテスト結果による学習者の習熟度 など

eラーニングシステムの導入について、さらに詳しく知りたい人は、下記の記事をご覧ください。
>>eラーニング導入を成功させるポイントは?導入前~導入後まで徹底解説


7.まとめ

今回は、eラーニングシステム構築を行う方法に加えて、eラーニングシステムの導入が適している状況やeラーニングの導入を成功させるためのポイントを解説しました。

まずは、自社がeラーニングシステム導入に適した状況であるかどうかを確認しましょう。その上で、自社に合っているeラーニングシステム構築方法を選ぶようにしましょう。今回まとめたeラーニングシステム構築のポイントを参考にして、最適なeラーニングシステムを構築してください。

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この記事を書いた人
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i-netschool 編集担当

i-netschoolはeラーニング事業歴20年以上。これまでのノウハウをもとに、eラーニングに関するお役立ち情報を発信しています。

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